絆ブログ

お通夜・ご葬儀の様子 2025年08月11日(月)

いつも誰かのために動いていた 〜温もりに満ちた日々〜

開催地:家族葬の栞 一宮奥町

このたび家族葬の栞 奥町にてご葬儀をお手伝いさせていただいた故人様は、生涯を通して「人のために動くこと」を大切にされていた、とても優しいお人柄の方でした。
 
ご家族によれば、故人様はいつもじっとしていることなく、誰かのために手を動かしていたそうです。お子様やお孫様が実家に帰ってこられると、そのお顔がぱっと明るくなり、特にお孫様への深い愛情が感じられる、そんなあたたかい時間を過ごしていらっしゃいました。

ご生前は、ミシンを使ったお仕事に長く携わられ、カーテンなどのオーダー品を一つひとつ丁寧に、そして美しく仕上げておられました。技術はもちろん、その品に込められた心遣いが、お客様の暮らしをやさしく包んでいたことでしょう。

洋裁の腕前はご家族の中でも特別で、普段着はもちろん、七五三のスーツなどもご自身で手作りされ、お子様やお孫様の節目をその手で支えてこられました。その一針一針に、愛情と誇りが込められていたのだと思います。

ご主人を亡くされた後も、故人様は歩みを止めることなく、残されたプランターに花を植えるなどして、園芸を楽しまれていました。パンジーなど、季節の花を育てる日々は、静かでやさしい時間だったことでしょう。

思い出の場所として伺った「ディズニーランド」と「黒部ダム」のお話も印象的でした。特に黒部ダムは、長男様がご企画されたご旅行で訪れたそうで、ご家族と過ごす時間を本当に大切にされていたことが伝わってまいります。

好きな食べ物は、素朴な甘さの「かりんとう」と、ほっと一息つける「コーヒー」。喫茶店や、午後3時のおやつの時間にゆったりと飲まれるのが日課だったそうです。何気ない日常の中にも、故人様らしい優雅な時間の過ごし方がありました。
 
いつも誰かのために動き、手を動かし、心を尽くしてきた故人様。

そのお姿は、きっとこれからもご家族の記憶の中で、あたたかく微笑んでいることでしょう。

心よりご冥福をお祈り申し上げます。
 
平安会館家族葬の栞 奥町 日比野

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