絆ブログ

お通夜・ご葬儀の様子 2019年07月08日(月)

家族の絆は固く結ばれたまま…

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夏の訪れを少しずつ感じる今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

平安会館の舟橋と申します。先日、プレア小牧中央でお手伝いさせて頂いたお式の様子を紹介させていただきます。

 

白木でお花の多い祭壇を選ばれましたので、非常に華やかな飾りとなりました。

お参りの方が大変多いお式でございましたが、その理由の一つに、故人様がボーイスカウトに所属されていたことがあります。

真面目で社交性のある故人様は、ボーイスカウトを通じて多くの方と親交を深めていらっしゃいました。

 

制服やハットなどを入口にて展示し、皆様にも見ていただきました。

お気に入りだったインディアンのチーフリングは、同じくボーイスカウトに所属されている二人の息子様が形見として大切に持ち帰られました。

 

 

そして、今回のお式で特筆すべきことは、要約筆記を行っていたという事です。

 

突然ですが、皆様は「要約筆記」をご存知でしょうか?

 

要約筆記とは、聴覚に障がいがある方へ情報を伝える手段の一つで、話の内容を要約し、文字にして伝えるというものです。

 

具体的に、今回のお式では、司会の案内や喪主様の挨拶を文字で映し出し、障がいのある方にもお式の内容が伝わるようにしていただきました。

決まっている文章については内容を事前に印刷したものを手元のカメラでプロジェクターに映し出し、それ以外のアナウンスについては、その場で手書きで書いて映し出しました。

この二日間は手書きで行っていただきましたが、パソコンで打ち出す方法もあり、どちらも試験を合格した方のみが「要約筆記者」として活動できるそうです。

自治体に申請すれば、必要に応じて要約筆記者を派遣してもらうことができます。

 

今回は故人様の連れ合い様が聴覚に障がいがあったため、この制度を利用されました。

連れ合い様自身も要約筆記を広める活動をされており、その関係の方で、聴覚に障がいがある方も多くお参りにいらっしゃいました。

要約筆記があったので、お式の内容も伝わったかと思います。

この度は「要約筆記こまき」の皆様にお世話になりましたが、式中だけでなく、式前にも受付に立っていただき、記帳の案内や誘導などをサポートいただきました。

 

恥ずかしながら、私はこのお式を通して初めて要約筆記を知りました。

手話が分からなくても、すぐ相手に情報を伝えられる素晴らしい方法があるのだと学ぶことができました。

 

これを読んでくださっている皆様にもぜひ知ってほしいと思い、紹介させていただいております。

お手伝い頂いた要約筆記者の方や連れ合い様も、もっと要約筆記が広まってほしいと仰っていたので、少しでも関心を持たれたら「要約筆記」と一度検索してみてください。

 

 

大切な方を亡くされて、ご遺族ご親族の皆様は今お寂しいお気持ちでいっぱいかと存じます。

しかし、要約筆記を広める活動に励んでいる奥様や、ボーイスカウトの精神を継がれている息子様方の姿を見て、きっとお父様も安心されていると思います。

どうか皆様お力落としのございませんようにと願うばかりです。

 

私自身にとっても、大変学ぶことの多いお式でございました。このご縁に心より感謝いたします。

 

 

平安会館プレア小牧中央

舟橋 実生菜

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